太陽工業コラム

有事の際でも安心・安全を担保し。資産価値を向上できた天井材の全容とは?

不動産デベロッパーZ社 工事部

テナント離れが止まらない。築30年以上の賃貸ビルのエントランスホールをリノベーション!

テナント離れに悩んでいる不動産デベロッパーZ社。そこで、築30年以上の全国の賃貸ビルを対象に、リノベーション工事を実施することに。
ところが、下調べをした結果、ある部位の工事について課題が複数見つかり、担当する工事部はその対策に追われていた。

課題

安全性の確保、既存不適格の可能性、意匠性の向上など、問題が山積して…

課題が複数見つかった問題の部位とは、エントランスホールとその周りでした。多くの利用者がいることから、他の部位に比べて劣化の状況が激しかったのです。

リノベーションの担当になった工事部のK氏は、このときの状況を次のように語ります。「エントランスホールとその周りの中でも、リノベーション工事の難航が予測されたのは、高いところにある天井の安全性の確保でした。ここは有事の際、テナント企業に勤める社員の避難場所として機能する場所であり、安全性を確保すべき場所でした」

K氏は慎重にプロジェクトを進めていました。ところがここで、新たな情報が入ります。エントランスのつり天井の工事については、大規模修繕工事による確認申請で特定天井に該当するので既存不適格になるだろう、という話でした。
そうなった場合、現行の建築基準法に沿った、安全な天井工法が必要となり、リノベーションの難易度が跳ね上がってしまいました。

さらに、追加の要望が上層部から舞い込みます。
「ここはビルの入口なので、見た目はとても重要。そのため、意匠性向上の強化も重要視してほしい」という指示でした。
詳しい話を聞いたところ、資産価値の向上を図るうえでも、高級感や他のビルエントランスにない演出が求められているということでした。

K氏は、安全性と意匠性の両方を兼ね備えた、エントランスの設計を何通りも考えました。しかし、どれも決め手に欠け、設計は暗礁に乗り上げてしまったのです。

課題のポイント

  1. リノベーション工事にあたり難航が予測されたのは、エントランス天井部分における安全性の確保
  2. つり天井の工事は、確認申請の再提出で既存不適格になる可能性もあり、
    その際は現行の建築基準法に沿った、天井工法が必要になる
  3. 資産価値向上のため、高級感やオリジナリティのある、意匠性の高い空間演出が求められた

解決

解決のポイント

  1. 太陽工業の「膜天井」は、膜材料の質量が約600g/m2と超軽量で、柔らかな素材。万が一落下しても被害は最小限に抑えられる
  2. 意匠性に優れていて、自由な形状が可能。オリジナル印刷が施せるなどデザイン性も担保
  3. 建築基準法で規制されている特定天井に非該当。高い安全性を確保して設置が可能

質量が約600g/m2、厚さ1mmの膜材がリノベーションの課題を一気に解決の道へ!

困り果てたK氏は、設計事務所の知り合いから、太陽工業の「膜天井」の評判を聞き付けます。「もしかしたら、使えるかもしれない」そう直感したK氏は、すぐに太陽工業に問い合わせて、詳細な説明を受けることにしました。
「太陽工業の『膜天井』は、膜材料の質量が約600g/m2しかありません。従来の天井材に比べてたいへん軽量で、柔らかい素材でできているため、万が一落下しても被害は少なくて済みます。厚さはわずか1mmの極めて薄い素材でした」(K氏)

安全面だけではありません。これらの膜は意匠性にも優れていて、曲面にも対応でき、オリジナルの印刷が施せるなど、自由度の高い表現性により、エントランスホールのインテリアデザインを選択できる幅を拡げてくれました。その他にも、吸音などの音響特性や、天井の形状によるホールの気積を抑制し空調効率を高めるなど、快適な空間作りに貢献することが期待できました。

また、この「膜天井」は建築基準法で規制されている、特定天井に該当せず、高い安全性を確保して設置することが可能だったのです。
そのため、実績豊富で全国の文教、公共施設をはじめ、東京オリンピック会場にも採用されていました。
後日、K氏は打ち合わせの場で、ARを使ったシミュレーションを見せてもらいました。試しに自社ビルのエントランス画像を取り込んでもらったところ、具体的な完成イメージがその場で形成でき、ますます自信がついたのです。

検討の結果、「膜天井」の持つユニークかつ安全で意匠性に富んだ特長と、豊富な施工実績、また導入時に太陽工業から手厚いサポートが受けられる点が評価され、採用が決定しました。
現在は、太陽工業からのアドバイスを参考に、詳細な設計を進めています。

製品概要
>>膜天井

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