太陽工業コラム

手荷役作業を省力化!物流業界の労働力不足の課題を解決する方法とは?

日本国内の物流は様々な課題を抱えているといわれています。その主たるものが荷役作業における非効率です。

この記事では荷役作業の効率を飛躍的に高める新時代のマテハンを紹介します。物流の効率アップに興味のある方はぜひご覧ください。

日本の物流における課題とその原因

結論からいえば、日本の物流における最大の課題は労働力不足です。

労働力が年々不足する中で現場では業務の効率化が求められていますが、未だに解決策を見出せずに旧態依然とした「手荷役」を継続しているのが実態です。

少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少することによって日本全国で労働力が不足しているという状態は周知の事実でしょう。これに加え、物流業界においてはトラックドライバーの担い手不足が事態に拍車をかけています。

トラックドライバーの人手不足を示すデータ

内閣府によると、15歳~64歳の「生産年齢人口」は1990年代の半ばをピークに減少に転じており、2020年現在では約7400万人であるものが、2065年までには約2900万人減のおよそ4500万人にまで減ると見られています。

(出所:内閣府資料

 

さらに国土交通省が作成した次のグラフをご覧いただくと、トラックドライバー(パートを含む貨物自動車運転手)の有効求人倍率が、全職業と比較してきわめて高いことがわかります。2020年11月現在の数値は1.00に対して1.88。つまりトラックドライバーが他の職業にくらべておよそ2倍近い人手不足であることを示しています。

(出所:国土交通省「食品に係わる物流効率化実施の手引き」

一方で拡大し続ける物流のニーズ

労働力が不足する一方で、物流のニーズは拡大し続けています。国土交通省の調べでは、2020年の宅配便等の取り扱い個数はおよそ48億個で、これは昨年対比で111.9%も急増したことを示しています。

(出所:国土交通省「令和2年度 宅配便等取扱個数の調査及び集計方法」

人手不足とニーズ拡大の双方に対応するため、物流業界は早急に大幅な業務効率化を実施しなければならない局面を迎えているのです。

なぜトラックドライバーのなり手が極端に足りないのでしょうか。その主な原因は重労働であるといわれています。

 

トラックドライバー不足の原因は「荷役作業」

国土交通省が2015年に公表したデータによると、トラックドライバーの1運行(手持ちがある場合)あたりの平均拘束時間は約13.5時間であり、そのうち約33%に当たるおよそ4.5時間は「手持ち」、「荷役作業」が占めています。

業務の非効率ゆえの過酷な労働環境が特に若手に敬遠され、物流における人手不足は加速の一途を辿っているのです。

(出所:国土交通省「トラック輸送状況の実態調査結果(全体版)」

荷役作業とは?

物流の非効率と重労働を生んでいる主な原因は「荷役作業」です。

荷役作業とは物流の過程における荷の取り扱い作業の全般を指します。トラックからの荷物を降ろすことに始まり、出庫するまでの一連の業務が荷役作業です。

主に以下の9つのステップに分けられます。この一連の作業がトラックドライバーの拘束時間のおよそ3分の1を占めています。

  1. 積卸し
    トラックなどに荷を積み込んだりおろしたりする作業です。
  2. 運搬
    荷を運び、場所を移す作業です。
  3. 積付け
    荷を整理して積み上げる作業です。パレットに積む場合はパレタイズとも呼びます。
  4. 入庫
    倉庫や物流センターなどに一時的に荷を保管することです。
  5. 格納
    入庫された荷を倉庫内の棚や所定の位置に整理する作業です。
  6. 仕分け
    出荷先や種類などに応じて荷を分類する作業です。
  7. ピッキング
    荷を出荷単位に取り出す作業です。
  8. 荷揃え
    荷を出荷用のトラックなどに積み込む作業です。
  9. 出庫
    出荷先に向けてトラックなどで荷を運び出す作業です。

荷役作業を省力化する方法とは‐荷役効率化マテハン「スリットコンテナ」

荷役作業を効率化し、物流の課題を解決する新しいマテハンが「スリットコンテナ」です。

スリットコンテナは膜素材で作られたコンテナーバッグで、フォークリフトによる荷物の移動や積み降ろしをパレットを用いずに行える荷役作業効率化マテハンです。

特許出願中の特殊仕様により中の荷に触れることなく移動・保管・積み替えが行えて、さらに使用後はコンパクトに折り畳んですぐに回収できます。

スリットコンテナの特徴

スリットコンテナを使えば、パレットを用いずに荷物をユニット化できます。ユニット化した荷物はそのままフォークリフトで吊ることで積み降ろしができるようになっており、卸した後はスリットコンテナをその場で抜き取れます。

これにより回収漏れや、回収漏れ防止管理によるコスト増加を防ぎ、さらに未使用時にはコンパクトに折りたたむことで積載効率の低下も防ぎます。

スリットコンテナを用いるメリット

荷役作業にスリットコンテナを用いることで、主に以下の4つのメリットを享受できます。

メリット1 :バラ降ろしなし

荷物をユニット化できるため、不効率で重労働なバラ降ろしをなくすことができます。

メリット2:手作業積み替えなし

手作業ではなくフォークリフトを使用して楽に積み替えができます。

メリット3:ドライバーの荷役作業の負担なし

手積み・手降し・手作業積み替えの荷役作業がなくなるため、省力化・時間短縮できます。

メリット4:パレット出荷のムダなし

スリットコンテナーは軽量でコンパクトに折り畳むことができ、フォークリフトで吊ることで積み降ろしができて使用後は即時回収できます。
パレットと比べて積載効率を圧迫せず回収コストもかかりません。

 

スリットコンテナの操作手順

スリットコンテナは以下のような手順でカンタンに操作でき、すぐに効率化を実現します。

実際にスリットコンテナを使って荷を積み卸しする様子を約2分間の動画でご覧いただけます。パレットを用いずに効率的に荷役作業を行えることがわかります。

 

まとめ

物流業界における最大の課題は人手不足であり、この事態を生んでいる主な原因は荷役作業の非効率です。

この解決策となるのが太陽工業の「スリットコンテナ」です。パレット不要で荷役作業を飛躍的に効率化し、人手不足を解消して大幅なコスト削減も同時に実現します。

詳しいご案内は以下より差し上げます。お気軽にお問い合わせください。

スリットコンテナに関するお問合せ

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〒154-0001
東京都世田谷区池尻2-33-16

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