太陽工業コラム

物流企業様必見!低温物流が活況な理由と保冷ボックス導入による改善事例

世界的に注目が高まっている低温物流とは何なのか。なぜそのニーズは年々高まってきているのか。 物流企業に欠かせない保冷ボックスとは。どんな導入効果が期待できるのか。

物流企業様に向けて、低温物流に関する情報をまとめました。

低温物流(コールドチェーン)とは

低温管理が必要とされる製品を生産段階から消費段階まで所定の温度に保ちながら流通させる仕組みのことを「低温物流(コールドチェーン)」といいます。たとえば生鮮食品を産地からスーパーなどの店舗へ運んだり、医療品をメーカーから病院などの医療現場へ運んだりする際に用いられる温度管理のシステムです。 低温物流の登場によって、食品や医療品の物流が飛躍的に発展しました。

低温物流の実現には流通の各段階において切れ目なく一定の温度が保たれる必要があります。そのため物流における輸送技術のみでなく、保管庫等の拠点における冷凍・冷蔵技術からスムーズな移動を可能にするための交通経路の整備に至るまで、一貫した管理が求められます。

低温物流(コールドチェーン)が注目されている理由

低温物流の登場以来、その需要と重要性は年々高まっています。その理由を整理します。

概要

日本国内における急速な高齢化や核家族化に伴って消費者のニーズは多様化が進み、特に中食(なかしょく:加工食品や調理済み食品のこと)需要、外食需要が急拡大しました。また医療技術の発展に伴うワクチン製剤や血液パック等の輸送需要の高まりも、低温物流の必要性を急進させています。

国内の冷凍食品需要

下図は日本冷凍食品協会が公開した、日本国内における国民一人当たりの冷凍食品の消費量の年間推移を表わしたグラフです。

これを見るとリーマンショックや新型コロナウィルスの影響による一時的な落ち込みを除いて、その数値は右肩上がりに増加していることがわかります。また2019年度が過去最高値を記録していることから、コロナ収束後も需要の拡大傾向は継続することが予想できます。

(出所:日本冷凍食品協会「国内消費量推移」)

低温物流事業者の業績は好調

また国内の低温物流事業最大手であるニチレイロジグループの事業報告資料を見ると、世界的なコロナショックの中にありながらも順調に業績を伸ばしていることがわかります。低温物流の重要性と成長性の高さが現れています。

(出所:ニチレイロジグループ「2020年度事業報告会」

アジア市場における低温物流ニーズの拡大

さらに国内のみならずASEAN市場において大幅な需要の拡大が予想されおり、これによる低温物流事業の発展に期待がかかり大きな注目を集めています。 たとえば冷凍食品の需要について見てみましょう。所得と冷凍食品の消費量には相関があり、所得が高いほど冷凍食品の消費量も高まる傾向にあります。そのため近年で著しく経済発展を遂げているアジア諸国における冷凍食品消費量の大幅な増加が予想されているのです。

(出所:富士通総研「日本式コールドチェーン物流サービス規格のASEANへの普及」

国土交通省による低温物流の促進支援も

これを受けて国土交通省では「ASEANスマートコールドチェーン構想」を掲げ、特に大きな需要拡大が見込まれるインドネシアやタイなど5ヵ国における日本式の低温物流の展開視点を実施しています。 低温物流はまさに世界規模で注目を集め、確実に成長していく事業領域なのです。

(出所:国土交通省「2019年度における国土交通省によるASEANのコールドチェーン物流促進に関する取組」

物流企業様必見 低温物流に不可欠な優れた保冷ボックスとは

物流企業様において低温物流に携わるうえで欠かせないのが、コールドチェーンを途切れさせないための輸送領域における優れた低温管理製品の導入です。 特に小口輸送で重要な役割を果たすのが「保冷ボックス」ですが、市場には様々な製品が登場しているため優劣の判断が難しくなっています。

低温物流の課題と保冷ボックスに必要な機能

まず低温物流に関する課題を分析し、保冷ボックスに求められる機能性を整理します。

課題 求められる機能
保冷性能が不十分で大量の保冷剤が必要になってしまう。 高い保冷性能
積載効率が悪く外形寸法のわりに内容量が小さくなってしまう。 コンパクトな外寸と効率的な構造
多少の衝撃程度で内容物に影響が出てしまう。 中身を守るクッション性・衝撃吸収性
使っていない保冷バッグがスペースをとってしまい輸送コストや保管コストがかかってしまう。 空輸送時のコストを考慮した設計
奥に入ったものが分からず出し入れに手間がかかるとせっかくの定温物流が途切れてしまう。 商品の出し入れが容易な使い勝手
大きすぎても小さすぎても効率に影響するため本当に適切な寸法のものを選ぶ必要がある。 内容物に合わせた豊富なサイズ展開

すべての課題を解決する保冷ボックス

物流企業様は、これらの課題をすべて解決する保冷ボックスを選ぶ必要があります。 求められる機能をすべて備えた保冷ボックスを紹介しましょう。それが太陽工業株式会社の「ジェットシッパー」です。

(低温物流に必要なすべての機能を備える優れた保冷ボックス「ジェットシッパー」)

ジェットシッパーは低温物流において「より冷たく、より安く、より便利に」を実現するため、 生協様の協力の下に生まれた全く新しい保冷ボックスです。

新たに開発した真空断熱材「Vaccum Insulation Panel」を採用し、従来の保冷ボックスと同じ外形寸法でもより多くの内容量を確保。さらに保冷効率を飛躍的に向上させることで必要な寒剤も削減してコストをカットします。

(独自の保護方法によって強度と遮熱効果を大幅に高める)

 

低温物流における業界別「保冷ボックス」導入事例

保冷ボックスは以下のようなシーンで活躍しています。

  • 冷凍、冷蔵食品の輸送
  • 医薬品の輸送
  • 生協用の冷凍食品の輸送
  • 航空貨物用の保冷容器
  • 宅配用輸送

低温物流に関する各業界における導入事例の一部をご紹介します。

食品卸業界における導入事例

食品卸業を営むA社から保冷ボックスの見積もり依頼がありました。 調査の結果A社の使用してた保冷ボックスは必要以上の保冷性能を有していることが判明し、保冷ボックスに使われる断熱材の厚みを最適化することで保冷ボックスの購入価格を抑えることに成功しました。 一方同じ食品卸事業者B社では、使用している業務用保冷バックの保冷性能が必要基準を満たしていないという例がありました。ここでは使用環境に合わせて最適な保冷ボックスを導入したことにより不良品率の低減に成功し、低温物流全体のコスト削減を実現しました。

常温車両による要冷品の輸送事例

C社は同じ目的地に冷蔵品と常温品の温度帯の異なる商品を運ぶ物流企業でした。 冷蔵品を運ぶためにわざわざ冷蔵車を使用していましたがそのコストが高く、解決策として保冷ボックスを導入。その結果、常温車に冷蔵品と常温品を混載するオペレーションに切り替えることに成功し、使用トラック数の削減によって大幅な物流コスト削減を実現しました。

宅配向け事業における導入事例

国内の宅配事業を手がけるD社は低温物流における年間ドライアイス使用量が数億円にも上っていました。使用する保冷ボックスを「ジェットシッパー」に切り替えたことで保冷性能が飛躍的に高まり、その結果としてドライアイス費用を年間数千万単位で削減することに成功しました。

海外宅配における導入事例

日本国内から冷蔵品を海外へ送るサービスを展開しているE社は、数時間ではなく約3日間の連続した保冷性能を求められていました。従来の保冷ボックスでは実現できなかった72時間連続保冷を実現したのが「ジェットシッパー」でした。

低温物流に関するお問い合わせ

ジェットシッパーを始めとした低温物流製品に関するお問い合わせは、豊富な実績と圧倒的な技術を持つ、世界をリードする創業100年の老舗メーカーである太陽工業株式会社までお寄せください。

製品のご紹介だけでなく各社様に合わせた最適な低温物流のご提案までさせていただきます。

物流事業統括本部
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お電話でのお問合せ
東京:03-3714-3133
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まとめ

世界的なニーズの拡大に伴い、今後も確実な成長が期待されている低温物流。 その業界において必要不可欠な保冷ボックスに求められる機能と、圧倒的に優れた特徴を持つ低温物流製品である「ジェットシッパー」を紹介しました。 低温物流に関するご質問があれば、太陽工業株式会社までお気軽にお問合せください。

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