太陽工業コラム

Part2 事例で見るTMトラス|体育館、駅、商業施設、リノベーションの現場

~体育館、アリーナ、商業施設 事例で見る<安心・快適な無柱空間>の可能性~

屋根構造体として一般鉄骨に比べて約半分の重量。地震などの災害に強く、しかも形状構成に高い柔軟性を持つTMトラス。その利用範囲は体育館・アリーナといったスポーツ施設をはじめ、病院、商業施設などに拡がっています。ここではいくつかの事例とともにTMトラスだからできる空間設計の可能性を見ていきます。

事例で見るTMトラスの可能性 東京ドーム185個分(250万m2)の施工実績 体育館は日本全国1000棟以上

TMトラスは体育館建設に限って見ても日本全国に1000棟以上の施工実績を誇る太陽工業が40年以上にわたって培ってきた技術です。この間、地震などによる倒壊例は一件も報告されていません。安全性に高い基準が求められる教育・公共施設はもちろん、多くの人が集う商業施設においてTMトラスを採用いただけるのは、何よりこの実績に基づいた高い安心・安全性能があるからです。またTMトラスは膜、LED、太陽光発電といった環境技術との親和性も高く、省エネ、CO2排出削減といった企業、自治体が取り組むSDGs活動にも貢献します。

 

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<事例1>体育館 抜群の耐震性能、150万㎡の施工実績を誇る

TMトラスの用途としてもっとも一般的なのが体育館です。太陽工業においても全国で150万m2、1000棟以上の施工実績を誇ります。 一般的な鉄骨材に比べTMトラス屋根構造体の重量は約半分。そのため下部構造の負荷が大きく軽減され、建物全体の耐震性能を飛躍的に向上させます。その安全性は阪神淡路大震災、東日本大震災における倒壊被害報告ゼロということでも実証されています。また屋根に膜材、軽量ガラスを使うことで室内の採光性を高め照明コストの大幅な軽減も実現。安心・安全で経済性が高く、環境にも優しい施設づくりにも貢献します。

木のぬくもりを活かした体育館

最近多くの体育館でご利用いただいているのが構造システムに木材を使用したMOKUトラスです。木材が醸し出すぬくもりは体育館内に柔らかな雰囲気をつくりだせるほか、素材の引張力と圧縮力がほぼ等しいため荷重バランスに優れ、結露が発生しにくいという特徴も持っています。

MOKUトラスにはパイプ部に集成材、無垢材を利用し、接合金物とボルトなどで接合する「オリジナルタイプ」、鋼管製トラスに木製の外装材を装着する「ウッドカバータイプ」、間伐丸太材の使用を視野に入れた、原木ほぼすべてを利用できる「ログタイプ」の3種があり、計画の条件などによって選択が可能です。地元産木材を使用した地産地消建築のニーズにもお応えしています。

<事例2>交通施設 明るい屋根がつくる、使いやすく、優しい駅

柱の少ない空間設計により広い動線の確保など、駅の新設、大規模改修案件でTMトラスを採用いただく事例も増えています。透光性の高い膜材を屋根に使うことで十分な明るさを確保し、利用者の視認性が上がり、特に高齢者にとって使いやすい優しい駅にできるほか、万一の災害時にも屋根の崩落や建物への被害を最小限に抑え、確実な避難経路を確保できます。

駅舎以外にも駅前広場に屋根空間を設置することで、天候に左右されない憩いの場をつくれるほか、東西南北の駅出口間をつなぐ通路、駅前の滞留スペースなど限られた敷地面積の活用にもTMトラスは有効です。このほか空港外の車待機スペース。バス、タクシー乗降口に屋根空間を設けるといった既存施設への機能付加にも対応します。

<事例3>商業施設 通路を快適空間に、狭小地の施工にも対応

アウトレットモール、大規模ショッピングモールの多くは、ショッピングの娯楽性を高める演出効果から平面的な横移動を促すつくりとなっています。複数の建物で構成され、目的によって建物間を移動する形になっている施設も少なくありません。こうした平面的なデザインへの対応性が高く、圧迫感のない空間を実現するのもTMトラスの大きな特徴です。

商業施設の場合、開業時には屋根がなかった外周部などに屋根を増設したいといった要望が寄せられる場合も多く、こうした際にもTMトラスならば既存施設を活かしたままでの増設が可能です。TMトラスは軽量の単一材で構成されており大型車両や重機を必要としないため、狭小地でも短納期で安全な施工ができ、営業への影響を最小限に抑えることができます。

<事例4>改修・リノベーション 建物の付加価値を高め、耐震性能も向上

TMトラスの利用シーンは新設案件だけにとどまりません。体育施設の改修、屋根や庇の新設、倉庫などの利用形態転換といった改修、リノベーションにおいても力を発揮します。

築年数の古い建築物の改修、リノベーションにおいては耐震性能の確保が大きなテーマになります。TMトラスならば屋根部分を軽量化、補強することで下部構造の重量負担を大きく軽減させ、耐震基準に準拠させることができます。また外観の形状をほぼ保ったまま、内部空間、屋根などをTMトラスで構築。柱の数が少なくて済むという特徴を活かし、可能な限りスペースを有効利用した改修、耐震補強を行うことも可能です。

商業施設の項でも触れましたが、TMトラスは軽量な単一材で構成されているため、施工時に大型車両や重機が不要。狭小地や商業ビル内部での工事にも柔軟に対応でき、近隣既存施設への影響を最小限に抑えます。商業施設のほか学校などで他施設の利用を継続したまま改修、リノベーションを進めることができるのもTMトラスの大きな利点です。

まとめ

Part1でご紹介したスタジアム、そしてPart2で見てきた体育館、交通施設、商業施設、教育・公共施設、改修・リノベーション。安心・安全で快適な空間をつくるTMトラスの利用範囲は私たちの生活のあらゆるシーンに拡がっています。

つづくPart3ではTMトラスの特徴を活かした、先端事例をご紹介します。

 

>>Part1 戻ってきたライブスポーツ 感動と興奮を倍加させる屋根という存在

>>Part3 レガシーを移設保存 最先端の天文学研究にも貢献

 

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