太陽工業コラム

アデレード国際開催のセンター・コートに膜屋根採用、全天候型施設へ

~大規模再開発により、国際テニス連盟(ITA)や女子テニス協会(WTA)の試合が開催可能に~

太陽工業のオーストラリア現地法人(MakMax Australia)はオーストラリア、アデレードに位置するメモリアル・ドライブ・テニス・コンプレックスの大規模再開発に参画し、既存のセンター・コート及び観客席上に新たな膜屋根を完成させました。

メモリアル・ドライブ・テニス・コンプレックスで行われるアデレード国際は、テニス四大大会(グランドスラム)の開幕戦である全豪オープンの前哨戦として注目の集まる大会の一つです。大規模改修により国際テニス連盟(ITA)や女子テニス協会(WTA)の試合が可能な世界クラスの全天候型コートとなります。

2020年1月の大会までに大規模改修を完成させるべく、わずか7か月という短期間での施工完了が求められました。MakMax Australiaはセンター・コート上のPTFE加工のガラス繊維膜屋根の設計、加工、施工を手掛けました。屋根の鉄骨は既存の観客席と分離して建てられ、6,350平米の膜材が既存のテニスコート、北側観客席、南側観客席を覆うように施工されました。最先端のLED照明により、テニス放映に使用される高解像度のテレビ映像にも適した照明環境となっています。短工期に対応すべく、関係業者と緻密な計画・管理が行われました。下請け業者から入手したパラメトリックデザインを利用した構造モデルを活用することで、鉄骨の加工図リードタイムを最小限に抑え、鉄骨の取り合いなどを双方で確認することが出来ました。

 

MakMax Australiaについて

創立:2003年
社長:岩田祥裕
所在地:オーストラリア、ブリスベン
http://www.makmax.com.au/

 

アデレード・テニス・センターについて

施主:Tennis Australia
設計:Cox Architecture
施工:Kennett Builders

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