太陽工業コラム

たった10分でウイルスを死滅させる『オゾン除菌テントシステム』とは?目に見える確実な除菌管理

病院などの医療施設における院内感染。 警察の検視室や遺体安置室などにおける死臭や二次感染。

強いストレスや高い感染リスクを伴うこれらの現場では、対策として優れた除菌・脱臭のソリューションが求められています。

この記事で、以下のような特徴を持つ『オゾン除菌テントシステム』を紹介します。

  • 軽量・コンパクトで設置場所を選ばない
  • 簡単操作で専門知識不要
  • 除菌効果が高く、ウイルス死滅率は99.9%以上
  • 水道水の除菌にも使われる安全性
  • 国際基準『CT値』で除菌効果を確実に確認
  • 薬剤不要・廃液処理不要・家庭用電源のみで使用可能で低コスト
  • わずか10分で除菌でき、設置も撤収も短時間で可能

医療従事者、警察関係者、官公庁の防疫担当者の方などにぜひご覧いただきたい情報を整理しました。

医療従事者を守るために必要な除菌システム

病院には、病気を治療するために多様な患者が集まります。 それはすなわち、ウイルスや細菌などの多様な病原体もまた集まってしまうことを意味しており、ゆえに医療の現場では常に除菌に対して高い意識が求められます。 警察の検視室や遺体安置室においても同様であり、除菌に加えて死臭などの強い臭いに対しても解決策が必要になります。

市民の生活を守るために日夜活躍するこれらの現場に従事する方々の健康と安全を確保するため、院内感染や二次感染などを防ぐべく、優れた除菌システムが望まれているのです。 そして近年注目を集めているのが、高い除菌力と安全性を備えた『オゾン』を用いたソリューションです。

除菌システムに最適な『オゾン』とは

オゾンは、3つの酸素分子が結合した『O3』の化学式で表される酸素の同素体です。 一般にはオゾン層で知られていますが、実はきわめてすぐれた除菌性能を持った物質であることは、未だ広く認知されるには至っていません。

オゾンには強力な酸化作用があり、すでに医療の分野でも除菌・殺菌、ウイルス不活性化、薬品臭や死臭などの脱臭などに用いられています。 また有毒性があるものの正しく扱えば安全性が高く、一部の国では水道水を除菌する用途で塩素に代わって使われることもあり、日本や米国では食品添加物として認可されてもいるのです。

オゾンの気体であるオゾンガスを専用の装置によって発生させ、人体や衣服などの除菌対象を暴露することで除菌する措置のことを『オゾン除菌』といいます。 オゾン除菌は空気中の酸素を使ってオゾンガスを発生させるため薬剤を必要とせず、また使用後にも有機塩素化合物を生成しないので排出物の後処理なども不要であるなど、除菌システムに用いるのに最適な、優れた特徴を持っています。

2020年現在では、新型コロナウイルスに対する効果も検証されました。 オゾン除菌は、新型コロナウイルスに対してもその有効性が確認されています。
>>参照:『株式会社タムラテコ 日本医療・環境オゾン学会より「新型コロナウイルスに対するオゾン水 の期待される効果」が発表されました』

オゾンガスを発生させて空間ごと除菌する『オゾン除菌装置』

オゾンガスを発生させる専用の装置を『オゾン除菌装置』といいます。

電源に接続してスイッチを入れるだけで空気中の酸素を使ってオゾンをつくりだすことができ、テントなどの密閉空間にガスを充填することで対象を除菌します。

(オゾン除菌装置の一例 出所:株式会社タムラテコ)

従来の他の除菌方法と比べて、以下のような5つの特徴的なメリットがあります。

メリット1:強力な酸化分解能力

上述のとおり、ウイルスや細菌、ニオイに対して強い除去効果を発揮します。 CT値(※後述)が60のとき、99.9%以上の除菌効果が確認されました。

 

メリット2:原材料の備蓄が不要

オゾン除菌装置は空気中の酸素を利用してオゾンガスを発生させるため、薬剤などの原材料は不要です。

 

メリット3:家庭用電源のみで駆動可能

装置は100Vの家庭用電源に接続すれば使用することができます。 装置以外に、専用の設備等は必要ありません。

 

メリット4:操作が容易

スイッチを入れるだけで動作が開始し、プロセスは自動で制御されるため、使用現場に負担がかかりません。

 

メリット5:排出対策が不要

オゾンは有機塩素化合物を生成しないため、除菌や脱臭処理後の排出対策が要りません。

オゾンガスによる除菌データと『CT値』

オゾンガスは、『CT値』という数値でその効果を測定します。 CT(コンセントレーションタイム)値とは、オゾンガスの除菌の効果を示す指標であり、国際的にも認められた基準です。 濃度と接触時間の積(=『濃度(ppm)×接触時間(min)』)で計算します。 CT値が高いほど除菌の効果が高く、たとえばCT値60ではインフルエンザのウイルスもほぼ100%死滅させることができます。 CT値60とは、オゾン濃度が6ppmで10分間の除菌を行ったときの数値です。

ウイルス・細菌 CT値
(ppm×min)
死滅率/減少率
(%)
一般細菌 大腸菌 60 99.99
Staphylococcus pyogenes(化膿レンサ球菌) 60 100
Staphylococcus aureus IFO 12732(化膿レンサ球菌) 24 100
黄色ブドウ球菌 N20 60 99.98
黄色ブドウ球菌 RN2677 60 99.98
新型インフルエンザ( H1N1) 18 99.7
新型インフルエンザ( H5N1) (強毒性鳥インフルエンザ) 60 100
Norovirus(ノロウイルス) 72 100
Bacillus cereus IFO 13494(セレウス菌) 24 100
Vibrio parahaemolyticus IFO 12711 (腸炎ビブリオ菌) 24 100
Salmonella typhimurium IFO 14193(サルモネラ菌) 24 100
硫化水素 28 100

なお、表の各項の検証機関は以下のとおりです。

  • ①②④⑤…昭和薬科大学微生物研究室
  • ⑥…北里大学ウイルス科
  • ⑦…厚生労働省及び消防庁
  • ⑧…ビジョンバイオ株式会社
  • ③⑨⑩…財団法人日本食品分析センター
  • ⑪…岡山工業技術センター
  • ⑫…和歌山市消防本部

オゾンガスの除菌効果を最大限に高める『オゾン除菌テントシステム』

オゾンは空気に触れることでその除菌効果が弱まってしまうため、オゾン除菌システムを用いるためにはテントを使って密閉空間をつくります。 これを『オゾン除菌テントシステム』といいます。 テントには、設置が素早く容易なエアーテントが用いられ、以下のような優れた特徴を持つシステムです。

  • 軽量・コンパクトで設置場所を選ばない
  • 簡単操作で専門知識不要
  • 除菌効果が高く、ウイルス死滅率は99.9%以上
  • 水道水の除菌にも使われる安全性
  • 国際基準『CT値』で除菌効果を視覚的に確認
  • 薬剤不要・廃液処理不要・家庭用電源のみで使用可能で低コスト
  • わずか10分で除菌でき、設置も撤収も短時間で可能

オゾン除菌テントシステムの構成

オゾン除菌テントシステムは、主に以下の4つの部品から構成されます。 耐オゾン性に優れた膜材を用いたテントは気密性が高く、また内部のオゾン濃度を下げずに外から安全に・確実に操作することができます。

  • オゾン除菌エアテント
  • エアテント設置用エアポンプ
  • オゾン発生装置
  • 耐オゾンマスク

 

オゾン除菌テントシステムの使用手順

オゾン除菌テントシステムの使用は迅速で、簡単で、確実です。 大まかな流れとしては、以下の4ステップで完了し、全体の行程はわずか15分間程度です。

  1. 任意の場所でエアテントを設置します。(約1分で完了)
  2. エアテント内にオゾン除菌装置を設置し、電源を入れます。
  3. 除菌対象が耐オゾンマスクを着用して入室し、CT値を確認しながら除菌を行います。(約10分)
  4. 必要なCT値に達したら除菌完了です。退室して行程を終了します。

まとめ

簡単・柔軟・迅速・安全・確実・低コスト。 『オゾン除菌テントシステム』は、まさに医療現場や警察などにおいて最適といえる除菌・脱臭のソリューションです。

『オゾン除菌テントシステム』に関するさらに詳しい情報を、以下の窓口から提供しています。 お気軽にお問い合わせください。

 

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