太陽工業コラム
道端を歩いていると、劣化で道路に段差が生じているのを目にしたことがあると思います。大きな段差の場合は、人や車の通行にも支障が出てくるため、適宜補修が必要です。
また、施設への荷物搬入においては、段差ではなく傾斜が望ましくなるケースもあります。
道路補修・段差補修を行う際、何が最適であるか分からない方も多いのではないでしょうか。
本稿では、コンクリートやアスファルトの道路補修(段差補修)にはどういった方法があるのか、また初心者でも補修ができる補修材はどういったものがあるのか、ご説明していきます。
コンクリートとアスファルトの違いとは
コンクリートとアスファルトの違いを明確に答えられるでしょうか。
正確な理解のために、それぞれの特徴を以下に列挙します。
コンクリート
コンクリートは一般的に、骨材(砂・砂利・砕石)を水とセメントで結合させたものを指します。
ちなみに、セメントとは石灰石や粘土を砕いて粉末にしたもので、水や液体などで水和したり、重合することで固まる、接着剤の役割を果たす粉体です。
コンクリートの特徴としては、以下のような点が挙げられます。
- 頑丈で長持ちしやすい
- 熱を持ちにくい
- 比較的高価なものが多い
- 固まるまで時間がかかる
- 頑丈なため、後で工事がしにくい
- 建物や、狭小で地盤の悪い箇所に使われることが多い
アスファルト
アスファルトは、原油に含まれる炭化水素類で、その中で最も粘度が高く、重質なものを指します。
別名「土瀝青(どせきれい)」とも呼ばれています。一般的には、このアスファルトで砂や砂利、また砕石を結合させたものを「アスファルト」と呼んでいるため、広義では、接着剤であるセメントの一種としても定義されています。
アスファルトの特徴は以下のとおりです。
- 熱を加えると軟化する
- 比較的どこにでも利用しやすい
- 比較的安価
- 解放までの時間が短い
- 古いアスファルトに重ねて補修を行いやすい、撤去もしやすい
- 耐久性でコンクリートに劣る
- 一般的な道路によく用いられる
従来の道路補修・段差補修方法
次に、上述したコンクリートやアスファルトの補修を行う場合に、従来の補修方法にはどのようなものがあるのか整理していきます。
補修工事を依頼
まず初めに思いつくのは、コンクリート・アスファルトの補修工事を行っている専門の業者に依頼する方法です。 依頼をすればご自身で手配や準備するものが無いため、知識や経験が無い場合はこの方法をとる方も多いでしょう。工事を伴うため補修個所の本格的な復旧が可能です。
ホームセンター・通販サイトにて補修材を購入
ご自身で対応する場合は、ホームセンターや通販サイトでアスファルト補修材を購入することも可能です。 これらの補修材は概ね低価格なため、応急処置的な施工に利用されます。
補修業者から補修材を購入
補修工事を行っている専門の事業者が、補修材そのものを販売している場合もあります。 専門業者が扱うものだけあって良質な補修材が多い反面、価格は高くなってしまいます。
従来の道路補修(段差補修)方法が抱えているデメリット
上述したように、道路補修・段差補修にはいくつかの方法がありますが、それぞれにデメリットがあるのも実状です。 より適切な補修方法を理解しておくために、それぞれの抱えている以下のようなデメリットも把握してください。
専門業者に補修工事を依頼することにおけるデメリット
補修業者に依頼や調整を行う手間が発生します。 また、自身で対応するよりも高い費用がかかるケースがほとんどです。 工事内容によっては重機も使用することがあるため、想定よりも大がかりな対応になってしまう場合もあり、注意が必要です。
ホームセンターや通販サイトで購入できる補修材の問題点
ホームセンターや通販サイトで購入できる補修材は、一般的に応急処置のためのもので耐久性に乏しいものが多いため、しばらくすると損耗したり破損してしまう傾向があります。 また、経験の少ない方による施工では、綺麗に仕上げづらいことも難点です。 粒度が2~4cmと粗い補修材が多く、そういったものは、必ず粒度の粗さの分だけ段差が生まれてしまうため、滑らかな面を仕上げたいときには適しません。
補修業者から購入できる補修材の問題点
補修業者から購入できる補修材は、ホームセンターなどで購入できるものより価格が3~4倍程度、高価です。その分、耐久性は十分な水準を期待できる品質です。 こういった補修材を使えば、施工経験の少ない方でも比較的綺麗に仕上げることが可能ですが、扱うのに一定の慣れは必要です。 また高機能な分、使用した器具はシンナーで洗う必要があるなど、取り扱いの手間が発生するので注意しましょう。
補修材・補修方法全般の問題点
最初の補修を耐久性に優れた補修材で素早く行えればよいですが、応急処置として市販の補修材で補修を行ったものの剥がれてしまい、最終的に専門業者に補修工事を依頼することになる・・・といったケースも少なくありません。 素人や慣れていない方が補修する場合は、十分な処置を行えず、そのままだと破損しやすくなる可能性も高くなります。 また、補修材には臭いが発生してしまうものも多いため、店舗駐車場などの場合、補修箇所周辺への配慮も意識しておく必要があります。
道路の補修に求められる条件
破損や陥没してしまった道路の補修を行う際、補修作業に求められる条件にはどういったものが考えられるでしょうか。
車や人が常に通行することを考慮すると、道路補修・段差補修は、以下のポイントを満たしていることが理想的です。
- 短時間で硬化し、すぐに道路開放ができること
- 比較的どこにでも利用しやすい
- 屋外での作業が多いため、濡れた路面でも施工できること
- 再度の破損を防ぐため、耐久性が高いこと
道路補修に優れた常温硬化型段差補修材を選ぶポイント
上述したような条件を求められる道路補修・段差補修には、「常温硬化型段差補修材」という種類の補修材が適しています。 常温硬化型段差補修材がどういった優れているのかをご紹介します。
硬化時間が短い
一般的なアスファルトの場合、路面温度が十分に下がってから道路の使用が可能となり、冷却まで2時間程度の時間が必要です。 一方で常温合材はその名の通り常温での使用となるため開放までの時間が少なくなります。 常温合材の中でも開放時間には差があり、より少ないものがより良いとされています。
硬化の早さにバラ付きが少ない
常温硬化型段差補修材は、補修箇所ごとの厚みなどの差によらず、硬化の早さを一定に保ちやすいことが特徴です。これは補修完了の判断のしやすさに繋がり、常に一定水準の仕上がりを期待できます。
臭いが少ない
人通りの多い街中や住宅街、飲食店の駐車場などで補修を行う場合、アスファルト補修を行う際のに臭いも補修材選びのポイントとなります。アスファルト臭やシンナー臭のしない、少ない補修材がより適しているといえるでしょう。
取り扱い・左官が簡単
常温硬化型段差補修材の特徴として、取り扱いのしやすさが挙げられます。 どんな人が施行しても左官などを簡便に行うことができるので、経験が少なくても一定の補修効果が期待できます。
仕上りが綺麗で段差が少ない
常温硬化型段差補修材は粒度が細かいものが多く、段差の少ない綺麗な補修を行いやすくなります。
施工後の洗いも簡単
道路補修には施工器具を使うことになりますが、使用後は器具をシンナーなどの薬剤で洗う必要があり、手間がかかります。 常温硬化型段差補修材は洗浄が簡単に行えるため、取り扱いやすさも評価されています。
耐久性が高い
破損した道路を補修するのですから、補修後の耐久性は一番重要なポイントと言っても過言ではありません。常温硬化型段差補修材はその取り扱いやすさに反して、耐久性も損なわないことが特徴です。
優れた常温硬化型段差補修材「KFロードメンテN」
施工がしやすい
KFロードメンテNは、施工のしやすさが特徴です。 大きな特徴としては以下に挙げる点があります。
- 粉体と樹脂が混ざりやすい(30秒程度で撹拌を完了できる)
- 粘度が低く簡単に敷き均せる
- コテにこびりつきにくい
- 臭いが少ない
- 水で簡単に洗える
- 発生するゴミが少ない
施工の自由度が高い
KFロードメンテNは、汎用性が高い補修材で、どんな箇所や状況にも活用しやすく、施工における自由度が高いこともポイントです。
- 濡れた路面などでも施工が可能
- 一度に10cm程度の厚みもつけることが可能で、深い補修箇所にも短時間で対応可能
- 粒径が小さく滑らかな表面・斜面を形成できる
硬化が早い
KFロードメンテNの大きなメリットとしては、その硬化の早さがあります。 この点からも道路補修(段差補修)に非常に適した補修材と言えます。
- 業界最短水準の硬化の早さで、40分で道路開放可能
- 施工可能温度は5~40℃と気候によらず施行が可能で、硬化時間も一定
各種物性値も良好
以下に挙げる各種物性値において、KFロードメンテNは他社比でも優れた性能で、耐久性に関して信頼できる補修材です。
- 付着強度が高い
- 圧縮強度が高い
- 曲げ強度が高い
- すべり抵抗値も一般的な車道比で高水準
まとめ
道路補修・段差補修を行う場合には、高い補修効果が求められます。 本稿でご紹介したとおり、常温硬化型段差補修材は道路補修に適した性質があり、その中でも「KFロードメンテN」は、非常の効果が高く利便性もしっかり備えた補修材です。
補修をお考えの方には、まずKFロードメンテNをお勧めします。