太陽工業コラム

業務用保冷バッグの仕組みを解説!失敗しない保冷バッグの選び方とは?

社会変化の影響を受け低温物流・定温物流のニーズはどんどん拡大しています。それに伴い業務用クーラーボックスも様々な商品が登場してきています。

当然、品質や性能はバラバラでクーラーボックスを選定する基準は多くなります。

とはいえ、あれもこれも試している余裕はなかなかありませんので、もっとも重要な要素である「保冷力」に的を絞って考えてみたいと思います。「クーラー」ボックスですから、まずは「保冷力」「保冷性能」が高くなくてはなりません。

本記事では、クーラーボックスの選定を絶対に失敗できない方のために、クーラーボックスの仕組みを「簡単に」ご説明します。効率的で保冷力の高いクーラーボックスを選べるようになること間違いなしです

記事最後には、「とりあえずこれを選べば間違いない」というおすすめの商品もご紹介します。

業務用クーラーボックスの保冷の仕組み

クーラーボックスの保冷性能がどのように機能しているのかを知るところから始めましょう。仕組みが分かれば、優れたモノを選べます。

  • 熱の伝わり方には3種類あり(伝導/対流/放射)、いずれも温度の高いほうから低いほうへ流れる性質があります。
  • これらの「流れ」を抑えて、高温が低温に流れ込まないようにするのが、断熱材です。
  • 箱の外の温度と、中の温度を断熱材によって遮り、熱を伝わりにくくするのがクーラーボックスの保冷の仕組みです。

業務用クーラーボックスの保冷力は何で決まるのか

各商品によって保冷力の違いが生まれる理由は何か?「保冷力は何で決まるのか」確認します。

保冷力に違いが出るポイントが理解できれば、より論理的に、優れたクーラーボックスを選べるようになります。

結論から述べると、保冷力はクーラーボックスの構造と断熱材の性能によって決まります。

ここでいう構造とは、すなわち「気密性」のことです。 どんなに優れた断熱材を使っていても、箱の中の空気と外の空気が直接触れるようなつくりでは、意味がありません。

縫い目の部分や蓋のスキマがあると気密性は下がってきてしまいますので、縫製や、蓋のつくりなどをチェックすると、気密性の優れたクーラーボックスを選ぶヒントを得ることができます。

次は断熱材の性能です。断熱材には様々な種類があり、それぞれ断熱性が異なります。断熱性は数字で表すことができ、主に3つの指標があります。

  • 「熱伝導率」:熱の伝わりやすさ
  • 「熱抵抗」 :熱の伝わりにくさ
  • 「熱貫流率」:1時間に1㎡あたりで通過する熱量の大きさ

これらは基本的に相関するため、一般的な基準である「貫流率」にだけ注目すればほぼ問題ありません。熱貫流率は「W/㎡・K」で表され、低ければ低いほど、熱が伝わりにくいことを意味します。

次の表を参考にして、「断熱材の種類によって、こんな違いがあるのか」ということだけ理解しておいてください。

断熱材の材質 熱貫流率:W/㎡・K(材質の厚み50mmのとき)
ウレタンフォーム 0.42~0.52
ポリスチレンフォーム(一般的な断熱材) 0.56~0.86
グラスウール 0.72~1.00
ロックウール 0.76
セルローズファイバー 0.8
ロックウールフェルト 0.98

つまり気密性の高い構造で、貫流率が「低い」断熱材を使用しているほど、保冷力が優れているということになるわけです。

気密性が高く、断熱性に優れた業務用クーラーボックスは?

「仕組みはわかったけど、ひとつひとつの商品を比べている余裕はない」という方のために、具体的なおすすめをご紹介します。

まず、熱貫流率。 これは断熱材の厚みが30mmであるときに、0.17W/㎡・K程度が望ましいと覚えておいてください。市場に出回る一般的なクーラーボックスの熱貫流率が0.67W/㎡・K程度ですので、かなり高い基準です。

この高い基準を実現できる断熱材が、太陽工業社が開発した真空断熱材「PUVIP」です。 高密度のグラスウールを真空パックにした断熱材で、一般的な断熱材である「XPS(押出ポリスチレンフォーム)」よりも優れた断熱性能を発揮します。

 

高い断熱性を持ち、気密性に優れた構造であるうえ、内容量まで確保できるおすすめの業務用クーラーボックスが、太陽工業社の「ジェットシッパー」です。 「ジェットシッパー」は生協の要望から生まれた商品であり、独自開発の優れた断熱材を使用して圧倒的な低熱貫流率を実現し、既に多くの企業が導入を始めているもので、信頼性が高いことがおすすめできる理由です。

まとめ

クーラーボックスの保冷の仕組みは、

  • 熱の伝わりかたには3種類あり(伝導/対流/放射)、いずれも温度の高いほうから低いほうへ流れる性質がある。
  • これらの「流れ」を抑えて、高温が低温に流れ込まないようにするのが、断熱材。
  • 箱の外の温度と中の温度を断熱材によって遮り、熱を伝わりにくくするのがクーラーボックスの保冷の仕組み。

そして保冷力の差が生まれるポイントは、気密性と断熱材の違いであることです。 気密性は縫製や蓋の構造などで決まり、断熱材の性能は「熱貫流率」によって数字で比べられます。 理想的なクーラーボックスの保冷力は0.17W/㎡・Kであり、この優れた基準を実現するのは太陽工業社が開発した真空断熱材「PUVIP」です。 PUVIPを使用した業務用クーラーボックス「ジェットシッパー」は断熱性も気密性も高いうえに小型で、生協の要望で開発されて多くの企業への導入実績もある、信頼できる商品です。

業者によって求められるクーラーボックスの性能は微妙に異なりますが、まずは優れた商品の一例として、「ジェットシッパー」についてこちらへお問い合わせください。

 

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