太陽工業コラム

「2024年問題」を乗り切るために。「ハイブリッド倉庫型営業倉庫」で倉庫業に進出!|太陽興産有限会社様・導入インタビュー

2024.10.03

左:中原 悠貴(なかはらゆうき) 建築営業部 東日本営業1部 営業2課
中左:曲山 康生代表取締役 太陽興産有限会社
中右:菅野 賢則相談役 右:広瀬 哲哉事務

働き方改革法案により、ドライバーの労働時間に上限が設けられることで、これまでのように長距離の運送ができなくなる、いわゆる「2024年問題」。長距離の運送ができなくなるということは物流・運送業界全体の売上減少、そしてドライバーの収入減少などさまざまな課題に波及します。その一方で物流量は増えているため、今後は効率の良い運送と、それを実現するための改革が必須となります。福島県西白河郡で20年にわたって運送業を営んでおられる太陽興産様も、新たに当社の「ハイブリッド倉庫型営業倉庫」を建設し、倉庫業を始めることで「2024年問題」の解決に取り組んでおられる一社です。その決断に至るまでの経緯と現在の状況について、曲山代表取締役と菅野相談役にお話を伺いました。

まずは曲山代表取締役に貴社の事業や特長について伺います。

太陽興産有限会社は平成15年に運送会社として創業しました。おかげさまで丁寧な積み荷の取り扱い、徹底した管理体制、継続的な安全への取り組みでお客様に評価いただき、これまで成長を続けてきました。自動車部品やプラスチック部品といった工業製品を中心に食品類を運搬することもあります。お客様のご依頼に応じて柔軟に対応できることも強みの一つです。

そんな私たちも他の運送会社と同様、「2024年問題」が大きく取り上げられた時に危機感を抱きました。これまでとは異なる試みで、より効率的な運送を実現しなければいけないと考えたのです。そこで、私たちは営業倉庫を新規取得し、運送業だけでなく倉庫業も展開することで事業の多角化に取り組みました。その結果、2つの事業によるシナジー効果が生まれ、これまで以上にお客様の期待に応えていける体制が整いました。現在は、これからの会社の成長を思い、期待に胸を膨らませているところです。

続いて菅野相談役にお聞きします。倉庫業を始められたことで何が変わりましたか。

多くのお客様が在庫を抱えない時代です。ただ、これだとリスクとコストは抑えられますが臨機応変な対応はできません。その点、私たちの倉庫に商品を預けてもらえればお客様が必要になったタイミングで必要な分だけスピーディに出荷することができます。私たちとしてもお客様の工場まで商品を引き取りに伺い、指定された各所に配送して回るよりも、自社の倉庫から2トン車や4トン車を使って必要になった分だけを配送した方が効率も良いですし、都度配送料もいただけます。併せて、契約期間中は倉庫の保管料もいただけるわけですから私たちにとってもメリットは大きいのです。

曲山代表取締役、弊社にご依頼いただくまでの経緯をお聞かせください。

コストを抑えたうえで営業倉庫を建てるなら、膜屋根と鋼板の外壁を組み合わせたハイブリッド倉庫が良いのではないかと考えていました。加えて、色も形もお洒落な倉庫にしたいと思っていました。そこで調べてみたところ、自分の理想を叶えられる会社が太陽工業さんしか見つからなかったというのが事実です。スタジアムや空港、世界的な博覧会にも太陽工業さんの膜屋根が使われるなどブランド力、安心感も大きかったですし、この会社なら私たちの想いをハイブリッド倉庫で形にしてくれると確信して依頼することに決めました。よく社名から「太陽」つながりで選んだのかと言われるのですが、それはたまたま。本当に偶然なんですよ(笑)。

お気に入りのポイントについてお聞かせください。

やはり何より外観ですね。あらかじめ何種類か色をご提示いただき、その中から膜屋根の白とのコントラストが目を引くミッドナイトブルーを選びました。倉庫壁面にミッドナイトブルーを採用し、3ヵ所設けた搬入・搬出口の両サイドに白のライン走らせることで引き締まった印象に仕上がりました。おかげで近くの県道からでもひときわ目を引きますし、「倉庫のイメージが変わった。どこに依頼したのか?」と同業者からの評判も上々です。

機能面では天候に影響を受けず従業員が安全に、かつストレスなく荷捌きができるよう屋外に設けた荷捌き屋根(ワークステーション)も気に入っています。

搬入・搬出口の両サイドに走る白のラインが外観のアクセントに

大型トラックも余裕で収まる十分な広さを確保した荷捌き屋根(ワークステーション)

菅野相談役、倉庫としての使い勝手はいかがでしょうか。

まず、膜屋根なので倉庫内がとても明るいですね。日中は電気を点けなくても作業できるので節電になります。また、天井部に換気扇、壁面に大きな吸気口を設けているため倉庫内に湿気が籠りにくいという特長があります。梅雨時でも一定の湿度に保たれていることには驚かされました。最近は商品の梱包に安価な段ボールが使われることが増えていますが、湿気で膨張し変形するため荷崩れの原因にもなります。しかし、うちの倉庫なら、その変形を最小限に食い止められるので安心して商品を預けてもらえます。現在はソーラーパネルの部品をお預かりしていますが、例えばお米などの食料品などにも対応できるでしょう。また、柱がない構造のため荷捌きがスムーズに行えます。フォークリフトの運転もしやすいと従業員からも好評です。

湿気が少なく荷物どうしの間隔も最小限で済むため効率の良い収納ができる

壁面に設けた大型の吸気口

今後のビジョンについてお聞かせください。

倉庫業で大手メーカーさんとお取引するためには、お預かりする商品にかける保険の関係もあり、自社の営業倉庫を保有していることが必須条件となりますが、その条件はクリアできました。今後は営業活動に力を入れたいと考えています。

加えて、今回、ハイブリッド倉庫を建設し、倉庫業を始めたことを機に一般社団法人日本倉庫協会に加盟しましたが、その組織力を生かしながら全国の同業者と協力できる体制を整えたいと思います。現状だとこちらで荷物を積み込み、例えば大阪まで9時間かけて運送すると荷下ろしをした時点でドライバーの仕事は終わってしまいますが、現地に同業者の拠点があれば、もう一度荷物を積み込み、戻ってくることが可能になります。この構想は、できれば5年以内に成し遂げたいと思っています。

曲山代表取締役、最後にひと言お願いします。

建築法令だけではなく、営業倉庫許認可登録についても太陽工業さんにお任せできたので本当に助かりました。各種審査に関しても数か所の修正だけで済んだので、当初の予定通りに竣工することができて感謝しています。

同業者がドライバーの確保に苦しむ中、弊社の場合は従業員が信頼できる知人を紹介してくれるのでとても助かっています。その際、待遇面はもちろん、自社で営業倉庫を所有していることもアピールポイントになっています。

それもこれも太陽工業さんと出会えたからこそ。今後、事業を拡大する中で新たな営業倉庫を建てることも検討していますが、その際にも太陽工業さんにお声がけするつもりです。大切なパートナーとして、これからもサポートしてもらえることを願っています。

曲山社長、菅野相談役、ありがとうございました。

笑顔で嬉しい言葉をかけてくださった曲山代表取締役

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