光触媒膜
(酸化チタン光触媒膜材)
サステナブル社会に
向けた建築
当社の建築用膜材は、実験によって汚れにくいことが確認されています。 白色は光透過性が高く、日射反射率が高いため、明るく涼しい空間を提供する膜材の持つメリットを最大限に生かすことのできる色です。以前までは汚れが目立つため白色(ホワイト)は敬遠されていましたが、酸化チタン光触媒による防汚技術のおかげで、人と環境にやさしい「膜」建築を実現します。
光触媒膜の特長
膜は自分で白さを保つ
酸化チタン光触媒は、太陽光(紫外線)を吸収して有機物を酸化分解する機能がありそのため、酸化チタン光触媒膜材に太陽光があたると、有機物である汚れを分解する現象が起こります。また、酸化チタン光触媒には親水性機能があり、水滴が横に拡がり水膜を形成します。
そのため、雨水が膜材の表面と汚れの間に入り込んで汚れを浮き上がらせ、雨で汚れを洗い流します。
フッ素樹脂
1. 汚れを光で分解
2. 雨で汚れを押し流す
塩化ビニル樹脂
1. 汚れを光で分解
2. 雨で汚れを押し流す
5ヶ月後の屋外実験結果
一般膜材
フッ素処理膜材
光触媒膜材
光触媒膜は周りの空気をきれいにする(NOx除去)
フッ素樹脂系光触媒膜材は、これまでの防汚性能に加え、NOxを分解除去する空気浄化性能を高めた光触媒膜材です。ダブルの効果で建物も空気もきれいにします。
光触媒膜のNOx分解除去のメカニズム
膜表面に太陽光が当たると光触媒反応を起こします。そこにNOxガスが接触すると、光触媒の働きによりNOxが分解され、無害のイオンに変化します。イオンは雨水に溶けて洗い流され、除去されます。このように光触媒膜は膜表面に付着したNOxを分解除去するため、表面で空気を浄化します。
商品名 | エアーピュリファイ450 AP-450 | |||
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光触媒等の種類 | 酸化チタン | |||
光触媒加工部位又は製品の形態 | 膜材料両面 | |||
光触媒等の効果 | セルフクリーニング効果:UV | 測定方法は、JIS R1703-2に準拠しました。 | ||
分解活性指数*1 | 26.3nmol/L/min | 汚れを分解する性能の目安です。 | ||
空気浄化効果:UV(窒素酸化物) | 測定方法は、JIS R1701-1に準拠しました。 | |||
窒素酸化物除去量*2 | 1.56μmol | 大気中の窒素酸化物を軽減させる効果です。 | ||
性能の標準有効期間の設定 | 設定あり:自社にて確認済み | |||
使用できる場所 | 屋外 | |||
安全性 | 急性経口毒性試験、皮膚一次刺激性試験、変異原性試験について、光触媒工業会の安全基準を満足していることを確認しています。 | |||
使用上の注意 | 表面に過度の汚れが付着していると、十分な効果が得られませんので、定期的な清掃をお勧めします。 実環境での除去量は施工面積や紫外線の強さにも依存します。 |
*1 光触媒工業会の認証基準は、分解活性指数が5以上であり、大きいほど性能が高いことを表します。
*2 光触媒工業会の認証基準は、NOx除去量0.50μmol以上です。この数値は、自動車から発生するNOxの10%を除去する効果が期待できます。
この値は面積が50㎠当たりで、紫外線を5時間照射したときに除去できる窒素酸化物の量であり、この値が大きいものほど除去効果は大きくなります。