四フッ化エチレン樹脂
コーティング膜(PTFE膜)

ラバーン大学(アメリカ)

世界初の恒久膜構造建築物であるラバーン大学(1973年施工)にも採用されている四フッ化エチレン樹脂コーティング膜(PTFE膜)。施工当時の膜サンプルと現在の膜サンプル断面図を顕微鏡写真で比べても、目立った劣化は見られません。また、耐汚染性、色調、透光性および織布の保護力にも変化はなく、優れた耐久性を実証しています。

1973年のサンプル顕微鏡写真 (60倍)

現在のラバーン大学から採取したサンプル顕微鏡写真 (60倍)

※ラバーン大学で使用された膜材はケミファブ社(現在サンゴバン社)製品で、オーンズ・コーニング・ファイバーグラス社のファイバーグラス・ベーターヤーンにデュポン社の四フッ化エチレン樹脂をコーティングしたものです。

四フッ化エチレン樹脂コーティング膜(PTFE膜)の特長

防汚性

表面のフッ素樹脂は撥水性が高く、汚れやほこりなどの付着を防ぎます。また、一時的に付着しても雨で洗い流されて美観を長く保ちます。

不燃性

自己消火性を持つPTFEと耐熱性のあるガラス繊維織物を組み合わせた膜材で、不燃材料として認定されています。

透光性

フッ素膜材を通して建物内に入る自然光は拡散光として分散され、影の少ない柔らかな光りの空間となります。

遮熱性

フッ素膜材は太陽光の大部分を反射するため、建物内へ侵入する日射熱を抑制することができます。

超軽量

1,000〜1,350g/㎡(厚さ0.6〜0.8mm)の建材であり、一般的な建材と比較して大変軽量な素材です。従来の膜構造建築物と同様に、建築躯体への負担を軽減して耐震性を向上させることができます。

膜材構成

膜材の表面

PTFE膜材の構成は、ガラス繊維織物にフッ素樹脂をコーティングした複合材料です。