軽くて柔らかい安全性に優れた木目調の膜天井
2022年10月4日
<報道用資料>
太陽工業株式会社
大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己、以下:太陽工業)は、木目調で意匠性の高い膜天井「アーキキャンバス」を、徳島県北島町立創世ホール(徳島県板野郡北島町新喜来南古田91)に導入し、2021年12月に完工しました。「アーキキャンバス」は“膜材料=白色”という固定概念を取り払うことで、高い意匠性が必要な天井でも積極的に使用することができる新しい天井膜です。
相次ぐ天井落下で膜天井に注目
天井落下事故が相次いで報告されるなか、天井材など非構造部材の耐震化が注目されています。膜材料の質量は約600g/㎡で従来の天井材に比べて極端に軽量です。柔軟な膜材料は室内の意匠性を高めるだけでなく、震災時の大きな揺れにも変形追従が可能で天井脱落の危険性を軽減します。厚さ1㎜の薄い素材であるにもかかわらず、落下物を受け止める強度があります。こうした利点が評価され、学校施設や体育館、室内プールなどの更新や新築で膜天井が積極的に採用されています。
白色の膜天井
品川区立品川学園(2016年完工)
木目調の膜天井を開発
膜天井の導入が進むなかで、これまで以上に意匠性の高い膜天井へのニーズが高まっています。とくに木構造や木質感のある空間が注目されており、太陽工業では、デザインの自由度が高いインクジェット印刷方式と標準的な木目調で単価の安いグラビア印刷方式の2種類の印刷による木目調膜材の不燃認定を受け、「アーキキャンバス」として2019年より導入をすすめてきました。 今回、木目調印刷の初めての事例として徳島県北島町立創世ホールの舞台前上部の天井材としてグラビア印刷方式の「アーキキャンバス」が採用されました。
施工概要
- 導入施設 徳島県北島町立創世ホール(徳島県板野郡北島町新喜来南古田91)
- 導入製品 アーキキャンバス グラビア印刷
- 面積 70㎡
アーキキャンバスの概要
グラビア印刷 | インクジェット印刷 | |
生地幅 | 1820㎜ | 1900㎜ |
印刷柄 | 木目調の標準的な2柄 | 自由な柄を作成可能 |
費用 | 低 | 高 |
不燃認定 | NM-5110 | NM-4993 |
<参考>
膜天井は、「脱落によって重大な危害を生ずる恐れがある」とされる「特定天井」(国土交通省告示771号、平成25年8月)ではありません。
太陽工業株式会社について
太陽工業は、社会の安心・安全を支え、人々の豊かな生活の実現に貢献することを目指す「膜構造のリーディングカンパニー」です。軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも製品を展開しています。特に近年では、各地で多発する災害時の緊急対応や、新型コロナ対策の医療用テントでも社会の注目を集めつつあります。
□公式HP:https://www.taiyokogyo.co.jp/
この件に関するお問合わせ先
太陽工業株式会社 コーポレートコミュニケーション(広報) 電話:06-6306-3033
高谷(080-4017-4670)/蔭島(090-2147-4572)