2018年11月22日
<報道用資料>
太陽工業株式会社
大型テントやTMトラス、太陽光発電システムなどを展開する“膜や”の太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:荒木秀文)は、このほど、シースルー太陽電池パネルに覆われたビルとしては、日本最大級※1の『人と環境にやさしい事務所ビル』を実現しました。
今年9月、岡山県岡山市内に竣工した旭電業株式会社第二本社ビルは、南面と東面の全面に、太陽光が透過するシースルー太陽電池パネルを日本最大級の規模で採用した事務所ビルです。機能面では、従来の窓と同様、屋外への視界を確保しつつ室内に太陽の光を取り込むガラス壁面が、遮熱・断熱機能で『省エネ』効果を発揮するのに加え、太陽光発電による『創エネ』機能を備えることで、人と環境にやさしい事務所ビルを実現しています。
今回、ガラス壁面に採用されたシースルー太陽電池パネルは、薄膜太陽電池にスリット(切れ目)をいれて光を透過し、発電機能を持たせたものです。1枚あたりのサイズは約900ミリ×998ミリで、当事務所ビルでは、ワイド約40m、高さ約16mの東壁面に646枚、ワイド約14m、高さ約16mの南壁面に221枚、最大出力で40.78kWのシースルー太陽電池パネルを設置しています。屋上設置分と合計すると、最大出力76.48kWに達し、ビル内の電気機器へと供給、余剰分は電力会社に売電しています。
また、太陽光(可視光)を10%透過することで、まぶしさの無い、『こもれび』のような柔らかい光空間を創出し、昼間の照明もほとんど必要としません。また、その一方で、太陽光に含まれる日射熱は90%以上カットするため、遮熱効果で涼しさを保ちます。
シースルー太陽電池パネルは、紫外線を99%カットし、室内の家具や資料を紫外線劣化から守ります。断熱複層ガラスの構造で、結露防止、断熱効果もあり、合わせガラスでもあるため、万が一、飛来物などでガラスが割れたとしても、破片が落下しないため安心です。
太陽工業株式会社は、世界に先駆けてシースルー太陽電池パネルの製品化に取り組み、1996年より販売を開始、従来の太陽電池パネルに備わる発電機能に加えて、良質な光を透過する機能で、各種公共施設や大型商業施設を中心に、約200件の実績を挙げてきました。
今後は、従来の公共施設はもちろん、民間ビル市場においても、省エネと創エネを両立する太陽電池パネルとして、快適で明るい建物、ZEBをめざす建物づくりに貢献したい考えです。
※1:日本最大級という表現は、太陽工業による自社調べによるものです。
施設概要および製品仕様
施設概要
- 建築名称: 旭電業株式会社 第二本社ビル
- 所在地: 岡山県岡山市南区西市430番地
- 用 途: 事務所ビル
- 設 計:㈱黒川建築設計事務所
- 施 工:㈱大本組・蜂谷工業㈱特定建設工事JV
- 竣 工:2018年9月15日
シースルー太陽電池パネルの製品仕様
- 種 類:薄膜多接合シリコン太陽電池
- サイズ:855~905ミリ×998ミリ(厚み22.5ミリ)
- 重 量:34~37Kg
- 公称最大出力:58~60W
参考写真
問い合わせ先
太陽工業株式会社
TM事業部:粟津 電話:03-3714-3470
コーポレートコミュニケーション担当:上田 電話:06-6306-3033