2019年8月28日
<報道用資料>
太陽工業株式会社
大型膜面構造物(テント構造物)などを手掛ける「膜や」の太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:荒木秀文)は、建築物の耐震性への配慮から各種公共施設などで普及が進む「膜天井」に、新たに高品質な印刷を可能にした膜天井「Archi Canvas(アーキキャンバス)」を製品化し、8月より本格販売を開始いたしました。
「膜天井」は東日本大震災以降、度重なる震災に伴う建物の天井落下の報告が相次ぐなか、ここ5年で販売件数が約10倍※1となり市場が拡大している製品です。2018年に国交省が「防災拠点等となる建築物に係る機能継続ガイドライン」※2をとりまとめるなど、建築物の耐震性への要求は年々高まっています。
膜天井の効果は過去の災害でも証明済みで、2016年10月に発生した鳥取中部地震※3では震源地に近い「三朝町総合スポーツセンター」が被災、ステージの下り壁のボード材が崩落するほどの衝撃を受けながらも、膜天井に改修済みのアリーナ部分には被害が生じませんでした。
三朝町総合スポーツセンターなどの体育館は、被災時の避難場所となるため、防災を意識した改築が進んできました。一方、商業施設や病院・福祉センターなど、人々が日常的に集まり緊急時に施設機能が維持されるべき施設に対しても耐震性を備えた天井を実現することで、安全性と演出性を兼ね備えた空間を提供したいと考えています。
今回製品化し、8月より本格販売を開始した「Archi Canvas(アーキキャンバス)」は木目調、金属調、大理石調、和紙調など重量のある素材を「軽い」膜材に印刷することができ、耐震性が高いだけでなくデザイン性の高い空間を作り出すことができるため、より多くの施設で利用しやすい製品となっています。
太陽工業株式会社は、「膜天井」の他にも、短時間で設営可能な緊急用エアテント「マク・クイックシェルター」はじめ防災製品を多く取り扱っており、これらの防災製品を通して、「人々の安心・安全な暮らしの実現」に貢献したい考えです。
※1 当社の販売件数より算出。2014年~2018年の累計販売件数は、2009年~2013年の累計販売件数の約10倍。
※2 防災拠点等となる建築物に係る機能継続ガイドライン https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000726.html
※3 鳥取中部地震 2016年(平成28年)10月21日14時7分ごろに鳥取県の中部を震源として発生した地震。
地震の規模はM(マグニチュード)6.6、震源の深さは11 km、最大震度6弱を観測した。
詳細情報
三朝町総合スポーツセンターについて
膜天井×印刷「Archi Canvas」のイメージ
実績写真を利用してArchi Canvasのイメージを再現しました。木目調や和紙調に変更することで空間の持つイメージがガラリと変わります。5m以上の高い天井に実物の木材を利用した場合、施設利用者には茶色という色だけが認識され、細かな木目の認識は難しくなりますが、Archi Canvasでは独自の印刷技術と膜材を利用することで、高い天井であっても施設利用者から木目や和紙、大理石などの模様を本物以上に認識できる製品となっています。
実績写真をもとにしたArchi Canvasのイメージ
(山形県立米沢興譲館高等学校)
写真ダウンロード
報道用写真はこちらよりダウンロード頂けます。
この件に関するお問合わせ先
太陽工業株式会社
コーポレートコミュニケーション(広報)担当:丹羽、上田、高谷、
電話:06-6306-3033