スタッド・ローラン・ギャロス「スザンヌランランコート」開閉式膜屋根を施工

全仏オープンやスポーツの祭典に使用、伝統あるテニススタジアムを全天候型に改修

大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己)は、ドイツ現地法人のTaiyo Europe GmbH(ドイツ、ザウアーラッハ)を通じ、フランステニス連盟(FFT)より、合弁会社の一員として スタッド・ローラン・ギャロス「スザンヌランランコート」の開閉式膜屋根の施工を受注し、このほど完工しました。

「スザンヌランランコート」はテニス競技施設スタッド・ローラン・ギャロスの中でセンターコートに続いて2番目の収容人数を持つ、1994年に完成した1万人収容のテニスコートです。開閉式膜屋根の施工により、雨天時にも使用可能な全天候型施設へ改修されました。完成した施設は5月26日に開幕した全仏オープンに使用されたほか、世界的なスポーツの祭典でのテニス競技の会場として使用されます。

本施設はテニス競技を確立したとされる“テニスの女神”スザンヌ・ランランにちなんで名づけられています。開閉式の屋根は彼女の着用したプリーツスカートや1930年代のファッションからインスパイアされた設計であり、既存の構造に適合する軽量さと観客席の上を浮かぶような柔らかな印象により、膜屋根が採用されました。

「スザンヌランランコート」概要

構造:鉄骨トラス構造、ケーブル支持蛇腹式開閉膜屋根

寸法:100m × 72m (固定屋根+開閉屋根)

施主:フランステニス連盟(FFT)/ オリンピック施設建設公社(SOLIDEO : Société de livraison des ouvrages olympiques)

設計:Dominique Perrault Architecture

合弁会社:Dominique Perrault Architecture (設計)、Renaudat Centre Construction (鉄骨)、T/E/S/S/ Atelier d’Ingénierie (構造設計)、Ramery Bâtiment (コンクリート)、Taiyo Europe (膜とケーブル)、MECA (機械工事), CHOULET (電気工事), Jean-Paul LAMOUREUX (音響設計), ELEMENTS Ingénieries (環境設計)

用途:テニスコート上屋

屋根開閉駆動形式:電動ウィンチによるレールスライド式開閉機構

屋根開閉時間:15分

施工期間:2020年~2024年

Taiyo Europe GmbH施工範囲

受注範囲:膜屋根及びケーブルの設計・製造・施工

屋根面積:4,600㎡

屋根寸法:96.5m×43.5m

屋根素材:Sefar Tenara 4T40

膜パネル:21枚のパネルから構成

施工期間:2023年10月~2024年3月

太陽工業株式会社について

太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。

イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。

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