愛宕駅前に高瀬舟の帆をイメージした大屋根シェルターを完工

野田市によるプロジェクションマッピングで駅前の賑わいを演出

大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己)は、東武鉄道アーバンパークライン愛宕駅(千葉県野田市中野台)の高瀬船の帆をイメージした大屋根シェルターの膜構造設置を受注し、このほど完工しました。大屋根シェルターは愛宕駅西口駅前広場の整備に合わせて新設されたもので、夜間には美しいプロジェクションマッピングが投影されており、新たなアイコンとして駅前の賑わいを演出しています。

愛宕駅がある千葉県野田市は、古くから醤油など地域産業が栄えており、江戸川や利根川を往来した高瀬舟を利用した舟運の拠点となっていました。2021年に竣工された新しい駅舎は、高瀬舟をモチーフとしており、駅外装や駅内部に船底型や帆を思わせる形態を取り入れています。今回整備された西口広場にも高瀬舟をイメージした駅のアイコンとして大屋根シェルターが設置されました。緩やかな曲線を描いた膜構造の屋根は、高瀬舟の帆を想起させる形態になっています。この緩やかな曲線の膜屋根には、まちのにぎわいを創出するため、毎日19時から22時まで季節ごとの華やかなプロジェクションマッピングによる映像が映し出されています。

駅は交通拠点としてだけでなく、街と人、人と地域をつなぐハブとして、さまざまな機能を担っています。愛宕駅のような膜構造の大屋根シェルターの設置は、雨風をしのぐだけでなく、利用者の利便性・快適性を高め、駅、街に賑わいを生み出すことができます。太陽工業は、透光性があり軽くて柔らかい膜材の特徴を活かした駅のアイコンづくりを今後も積極的に提案してまいります。

野田市役所 建設局都市部ご担当者様のコメント

本整備は、駅前広場の設計において、乗降場上屋を新しい駅舎のコンセプトとなっている高瀬舟から張出した帆のイメージにする事から決まりました。この大屋根が駅正面部分に配置されたことにより、広場の中心に無地の大きなキャンバスのような空間が出現しました。駅舎も新しくなり、これからの街の発展と、季節の移ろいと共に市民生活に寄り添った身近な空間や賑わいづくりの一環として、年間を通したプロジェクター投影による光の演出を採用しました。駅としての交通拠点に留まらない、地域の人々の生活や防災の拠点ともなるように、駅前広場の広い空間の利活用を今後も検討していきます。

愛宕駅西口駅前広場 大屋根シェルター 

所在地:千葉県野田市中野台

施 主:野田市

設 計:東日本総合計画株式会社、株式会社アサノ大成基礎エンジニアリング

デザイン・設計 :不二窯業株式会社

施 工:株式会社堀建設、不二窯業株式会社(大屋根シェルターの膜構造を太陽工業にて施工)

竣 工:2024年4月

概 要:大屋根  膜伏せ面積:276㎡ 膜材:AP-450

太陽工業株式会社について

太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。

イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。

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