大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:能村 祐己、以下:太陽工業)は、2025年3月27日(木)開業の道の駅「べに花の郷おけがわ」(埼玉県桶川市)におけるイベントスペースの上屋を施工しました。本上屋は、道の駅のコンセプトである「つなぐ・つながる・つなげる」をもとに設計されたイベントスペースを覆う膜屋根です。イベントの実施に加え、災害時には救援物資の集積など災害支援を想定して整備されました。
道の駅「べに花の郷おけがわ」 イベントスペース上屋
道の駅「べに花の郷おけがわ」は国道17号バイパス(上尾道路)沿いに位置する桶川市初の道の駅です。圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の桶川北本インターチェンジより1キロ弱の位置にあり、「高速道路の休憩施設の不足解消に向けた社会実験(一時退出)」対象の道の駅として、県内外より多くの来場者を迎える予定です。
道の駅に完成したイベントスペースの上屋は、桶川市のシンボルであるべに花の形状をモチーフとしています。立体感のあるべに花の形状を再現すべく、軽量で開放感のある膜屋根が採用されました。膜素材は薄く、軽量で耐震性の高さが特徴です。白いPVC膜の材料は表面処理の酸化チタン光触媒*の性能により、有機物による汚れが分解され雨水で洗い流されることで白い外観が長期にわたり保たれる高い防汚性が特徴です。
*酸化チタン光触媒:太陽光(紫外線)を吸収して有機物を酸化分解する機能があります。そのため、酸化チタン光触媒膜材に太陽光があたると、有機物である汚れを分解する現象が起こります。また、酸化チタン光触媒には親水性機能があり、水滴が横に拡がり水膜を形成します。そのため、雨水が膜材の表面と汚れの間に入り込んで汚れを浮き上がらせ、雨で汚れを洗い流します。
株式会社ヤマト 設計ご担当者様のコメント
「つなぐ・つながる・つなげる」のコンセプトに沿った道の駅のイベントスペースとして太陽工業㈱と協力し、設計しました。屋根の形状は「べに花」の輪郭をイメージした多角形とし、膜屋根の透光性と軽量感を生かすことにより、建物全体との繋がりや明るい空間となるようにしました。また、夜間では照明により膜屋根をオレンジ色に照らし「べに花」を演出しています。設計者として、道の駅「べに花の郷おけがわ」を通して、桶川市全体の賑わいが増していくことを願っています。
道の駅べに花の郷おけがわ概要
所在地:埼玉県桶川市川田谷4324番地の1
面積:2.9ha
上屋構造概要
物件名:道の駅「べに花の郷おけがわ」内
イベントスペース上屋
施主:埼玉県桶川市
施工:株式会社ヤマト(群馬県前橋市)
設計:株式会社ヤマト
規模:25.0.m x25.0m x 11m(最大高さ)
施工範囲:柱鉄骨、膜下地鉄骨、膜材、軒樋、竪樋
膜材料:CMX220
膜材表面積:562㎡
工期:2024年8月~11月
太陽工業の施工範囲:膜の設計、製造、施工
太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。