高密度ポリエチレンシート「ガンデルシートHDシリーズ」
最終処分場のスタンダード
高密度ポリエチレンシート
廃棄物最終処分場をはじめ、ため池・貯留池など様々な用途で、世界50ヶ国で施工されているグローバルスタンダードの遮水シートです。引張強さなどの物理的特性や、耐薬品性などの化学的特性に非常に優れています。日本遮水工協会の分類で高弾性タイプに該当します。
製品・サービス紹介
製品ラインナップ
ガンデルシートHD
最も標準的な高密度ポリエチレン(HDPE)製シートです。高密度ポリエチレンは引張強さや耐薬品性にすぐれており、弾性(力を与えてもばねのように元に戻ろうとする性質)に富んでいます。広幅で、現地での接合を少なくし、品質と工期に貢献します。
ガンデルシートHDW
表面に設けられた白色層がもうけられた高密度ポリエチレン(HDPE)製シートです。白色層は日光を反射するため、シートの温度上昇を防ぐことができ、温度変化によるシートの伸縮をおさえます。また、白色層の存在で細かな損傷を視認しやすくなりました。
ガンデルシートHDCW
漏水のない遮水シートを施工するために最も重要となるのが、確実な水密性検査です。ガンデルシートHDCシリーズは、導電層を裏面に設けることで、スパーク検査機による損傷確認を可能にしました。従来では水密検査が困難だった箇所でも電気的に損傷を検査可能です。
ガンデルシートHDF
高密度ポリエチレン製シート表面にポリエチレン粒子を分散させ、表面を「ざらざら」にした”高摩擦型(粗面)シート”です。上載荷重が発生する箇所等では、遮水層の層間摩擦抵抗が小さいと、遮水シートに張力が発生します。こんな箇所に”高摩擦型(粗面)シート”を用いると、遮水層間の摩擦抵抗を上げることにより、遮水シートへの応力軽減ができ安心です。
遮水シートの接合方法
自走式溶着状況
遮水シートの融着には主に自走式融着機を使用します。熱板や熱風で加熱した状態で圧力を加え、重なったシートを一体化させます。
加圧検査状況
2列に接合した(ダブルシーム方式)中央部の検査孔より、所定の数値まで加圧を行い、その減圧量を測定することで接合部の水密性の検査を行います。
押出溶接状況
自走式融着機で施工が困難な箇所は押出溶接による接合を行います。専用の溶接機を用い、遮水シートと同材質の用切望を溶融させシートと一体化させます。
規格値
項目 | 低弾性タイプ | 中弾性タイプ | 高弾性タイプ | 試験方法 | |
---|---|---|---|---|---|
厚さ(mm) | 1.5 | 1.5 | 1.5 | JIS K 6250 準拠 | |
引張性能 | 引張強さ(N/cm以上) | 120 | 140 | 350 | JIS K 6251 準拠 |
伸び率(%以上) | 280 | 400 | 560 | ||
引裂性能 | 引裂強さ(N以上) | 40 | 70 | 140 | JIS K 6252 準拠 |
接合部強度性能 | 引裂性能 | 60 | 80 | 160 | JIS K 6008 準拠 |
用途
- 陸上最終処分場
- クローズド最終処分場
- 汚染土壌封じ込め
- キャッピング