軟弱地盤対策 「ファゴットシート」

軟弱地盤での埋立工事で敷設材工法(ファゴット工法)として使用される強度と施工性を備えた土木シートです。

ファゴット工法とは、ソダ工法、置換工法に代わる軟弱地盤の表層処理工法のことで、重機の走行安全性(トラフィカビリティ)の確保、不同沈下の防止、軟弱地盤と盛土材の分離を目的としてシートを敷設する工法です。

製品・サービス紹介

特長

ファゴットシート(PPF)

軽量・柔軟で高温低温に対応、シルトを通しにくく、透水性に優れて軟弱地盤表層処理・土層分離など様々な用途にご使用いただける土木シートです。

項目 品番 PP#300 PP#700 PP#1212 試験方法
基布素材 ポリプロピレン
厚さ mm 0.39以上 0.50 0.37 JIS L 1098
重さ g/m2 120 165 105 JIS L 1098
引張強度 N/5cm タテ 1180 1570 1040 JIS L 1098
以上 ヨコ 1180 1472 1040
伸度 タテ 17 17.5 20 JIS L 1098
以上 ヨコ 13 14 14

注)上記数値は、実測値であり規格値ではありません。

ファゴットシート(PPDX)

ポリプロピレン製の繊維を特殊な繊維構造でメッシュ状に仕上げた、軽量で持ち運びに便利な土木シートです。

項目 品番 PP#300 PP#700 PP#1212 試験方法
基布素材 ポリプロピレン
重さ g/m2 120 135 190 JIS L 1098
引張強度 kN/m以上 32 39 49 JIS L 1098
N/5cm以上 1620 1960 2450 JIS L 1098
伸度 17~22 17~22 18~23 JIS L 1098

注)上記数値は、実測値であり規格値ではありません。

主な部材・施工手順

荷重分散

軟弱地盤の表面に土木シートを敷設し、良質土砂の撒き出しを行う際、上載荷重をシートの引張力によって均等に分散します。地盤安定とトラフィカビリティの確保が同時図れます。(ハンモック効果)

不同沈下防止

土木シートを敷設して、軟弱地盤と盛土の間にできる拘束層によって、上載荷重の拡がりや不同沈下が制約を受けます。また、ヘドロ等の側方流動も抑制できます。(押え盛土効果)

分離

拘束層が造られた後、土砂などの盛土材料が軟弱地盤にめり込むのを防ぎます。

用途

  • 軟弱地盤表層処理(道路、宅地造成、埋立工事、仮設道路)
  • 土層分離(フィルター材)
  • 道路路床へのシルト分浸入防止材
  • 地中排水施設のフィルター材
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